Terre More

シーズン2021は暑い夏を特徴としたことなどからも、ヴィンテージ2017を思い出させる一年となりました。海に近いという地理条件は、果実に素晴らしい爽やかさを与え、これまでと同様にブドウの成熟にとって大切な要素となりました。冬は雨が多かったことからブドウ樹のための土壌水分を蓄えることができ、この貯留された水分は、春の終わりから夏の間にかけて雨が降らなかったことからも重要な資源となり、ブドウの順調な生育を約束してくれました。例年と比較し、春の気温がやや低かったことから萌芽は少し遅れましたが、晩熟の品種にとって生育と生産性のバランスが最適な状態となりました。収穫時期には雨が一度も降らなかったため、健全なブドウを収穫することができ、結果として素晴らしいヴィンテージとなりました。

ワインの種類: カベルネ・ソーヴィニョンとカベルネ・フラン、少量のメルロとシラー

熟成: バリック

アルコール度数: 13.5%

ワイン造りと熟成: 丁寧に収穫されたブドウはワイナリーに運ばれ、種を除いた後、ステンレスタンクの中でモストを抽出していきます。発酵は温度管理された中で行われ、その後、2度または3度使用済みのフランス産オーク材バリックで熟成していきます。さらに瓶内熟成させることで、このブドウの持つポテンシャルを最大限に表現する調和のとれたワインへと仕上げていきます。