Lamaione

2022年の気候は寒く雨の多い冬を特徴としましたが、平年通りに発芽は始まりました。春になるとブドウ樹の生長期に多く雨が降ったため、順調で早い生育を見せました。夏は暑く乾燥した気候に見舞われましたが、7月末に恵みとなる雨が降り、8月15日にも雨が降ったためヴェレゾンは最適な状態で進みました。その後は晴天が続き、乾燥し冷涼、夜間の温度差が大きい完璧といえる季節となり、特にサンジョヴェーゼ種にとって好条件となり、完全に成熟した素晴らしいポテンシャルを秘めたアロマとポリフェノールを含むブドウに仕上がりました。

ワイン造りと熟成: ラオーネのブドウ畑は、南西向きの標高300ｍに位置し、海成粘土質の土壌です。メルロ種のブドウは丁寧に選別され、カゴを用いて手摘みで収穫を行います。ワイナリーに運ばれ、種子を取り除いたブドウを手作業でふるいにかけていきます。発酵は温度管理されたステンレスタンクで行われます。80％新樽のフランス製オーク樽で21ヶ月間熟成させた後、瓶熟成行います。この工程が終了し、特に恵まれたシーズンだったことからもラマイオーネ2022はこだわりある愛好家にも納得のいくワインへと仕上がりました。

オルガノレプティックノート: ラマイオーネ2022は、濃厚で濃密な赤いルビー色をしています。ブーケは、ミックスベリーやチェリーを思わせる美しく濃厚な果実の香りが際立ち、コーヒー豆やカカオパウダーの第3アロマに続きます。最後に広がるバルサムやリコリスの爽やかな香りが印象的です。口に含むとふくらみがあり、濃厚で力強い味わいを特徴とします。タンニンは濃密で柔らかく滑らかです。フィニッシュは非常に長く、濃厚なフルーティー感とバルサム香の調和が見事です。